一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
『…そうですよね…
年の差…ね…』
年の差(そのワード)はキツイ。
サクラちゃんの方が
私より似合ってると言われてるみたいで
素直になれず
ギクシャクしたまま飛び出した事を
見抜かれてるみたいで
痛いよ…。
俯く私を引き寄せ
「布施さん…
俺をまた見てくれる可能性は?」
店長さんの低い声が耳に響く
可能性?
そんなのあるわけない。
でも堅治がサクラちゃんを
見る可能性は?
"あるわけない"って
言ってくれる可能性は
どれくらいなんだろう
一人で考えても無駄な事ばかり
頭に巡る私の考えに
割り込んで来たのは
「…あってもなくても
渡す気ねぇんだけど…?」
不意打ちの声
『堅治…なんで…』
追って来てくれた?
って、浮かれてる場合じゃない
やましい事はない
でも、やっぱり…
「何してんスか?
偶然?それとも…」
不機嫌を避ける事が
できる状況じゃない
「二口、これは…」
店長さんの声を遮る
敵意剥き出しの声が
頭の上を通り過ぎて行く