一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
もう止まって
溢れないで…と
必死に抑えようと殺した声
だけど…
「おい、マジで体調悪かった?
ごめん…俺、遅くなって…
つーか、なんも買って来てない
ちょっと待ってろ!
なんか食うもん…って、食える?
よかった、姫凪は
熱ないみたいだな」
『…私【は】って何?
他は、誰?』
駄目だった。
大人になんかなれない
好きなんだもん堅治が
他の子になんか
優しくして欲しくないんだもん
ヤキモチ妬かないなんて
「え?」
『…遅かったのは
忙しかった、だけ?
…それだけ?』
無理、だよ。
私の声に明らかに空気が
冷えて行く
「いや、それだけじゃねぇけど…
姫凪こそ連絡ガン無視は
体調悪かったってだけ?」
堅治の声が低く冷たくなって行く
「俺が連絡したくても
アンタがガン無視してたんじゃねぇの?
違うんスか?」
堅治の言う事は正しい。
最初に無視したのは私で
勝手にヤキモチ妬いて
拗ねてるのも私
頭では十分分かってるのに
『そう、だけど…』
"ゴメンネ"が言えない。