一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
フラフラと家に帰り
リビングに腰を下ろす
時間だけがやたら目に付く
まだ?まだ一緒に居るの…?
焦って痛んで苦しんで
やっと鳴った電話を
取ることも出来ずに
ただただ携帯を見つめて居る、と
部屋の中に響くインターホンの音と
「姫凪、寝てんの?」
微かに聞こえる堅治の声
来てくれたのは嬉しい
待ってた
来て欲しかったのに
まだ私の身体は動かない
明かりもつけないままだった部屋に
「姫凪!
居るなら居るって言えよ!
つーか、電話もLINEも無視とか
どう言う…」
堅治の声が響く
私に向かって話してる…
私の彼氏…なのに
「姫凪?」
『あ…』
なんでサクラちゃんに
あんなに優しくしたのよ
子供じみた嫉妬
いい大人がみっともないよ
頭の中のどこかで
冷静な自分が
情けない私に呆れてる
こんな嫉妬深いなんて知られたら
嫌われちゃうなんて
分かってる
分かってるけど…
冷静な声を塗り潰す
黒く惨めな嫉妬心