一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
堅治がそんなサクラちゃんを
心配する気持ちは分かる
分かるよ?
だけど…
「…家、どの辺?」
それは本当に友情だけなのかな…
「え?」
「こんなグッタリしてんの乗せたら
運転手も困るだろ
家の前まで送る
そのままタクシーで帰る分くらい
コレでなんとかなんだろ」
堅治は気付いてないかも知れないし
私の考え過ぎかも知れないけど
きっとサクラちゃんは
堅治の事が好きだよ?
優しくされたら
「二口くん…
ありがとうね」
「店長の金のおかげだから
礼は店長に言うのが正解」
「…そだね」
きっともっと好きになるよ
だから、だからお願い
送らないで…!
私の願いも虚しく
二人は一緒にタクシーに乗って
消えて行った
ポツンと残された夜の道
女の子を送るって
堅治にとっては普通なの?
私が重いだけで
大した事じゃないのかな?
気持ちが無いと信じたい気持ちはある
なのに信じ切れる程の
余裕は私にはなくて
折れた心は堅治を責めてしまう