一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
コソコソと仕事場を出て
『も、しもし』
緊張した声で応えると
〈どーも。
浮かれ過ぎてウザめな彼氏デス〉
不機嫌な声が耳を擽った
『え?ちょっと…堅治…』
慌て過ぎて上手くフォローの言葉が
出て来ない私に
〈否定しろって!
マジ電話しくったって凹むから!〉
今度は少し慌てた声が返ってくる
『ウザくない!
えっと…私のが浮かれて
言葉が出ないって言うか…!』
必死に声を出すけど
気の利いた言葉は出なくて
しどろもどろになってしまう
ここで可愛い事がサラッと
出て来てくれたら…と
後悔が巡る頭を
〈電話しくった…〉
ガツンと殴って来る言葉
やっぱり女子力低めは
お気に召さない?!
どうしよう、と
跳ね上がる心拍数は
〈抱き締めたいのに
無理とか地獄…
姫凪、可愛い…
今日帰ったら覚悟しとけよ
今我慢した分
割り増しでイチャイチャすっからな〉
天井知らずに上がっていく
歳の差もあって
しかもまだ付き合ったばっかりで
不安の方が大きかったはずなのにな