一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第4章 君に届け(丸井ブン太✴︎夢✴︎WEBリクエスト作品)完結
「ゴメン…俺…」
「聞きたくないよ!!」
サクラが耳を塞いで叫ぶ
「お前には悪かったって思ってる
嫌いじゃないんだ…でも…」
痛む心を押さえ込み続けると
「言わないで!!」
サクラが俺を突き飛ばした
「うわっ!」
俺は勢いよくソファーに倒れる
サクラが俺の腕を上から
押さえつけた
「それ以上言わせない…」
サクラが俺の胸に
顔を埋め、唇が俺の首筋を
ユックリとなぞった
「サクラやめろぃ…」
俺の為なんかに
そんな事すんな
「・・・・・ブン太・・
好き・・・」
かまわずに俺に抱きつく
「やめろって言ってんだろぃ」
俺はサクラの目を
真っ直ぐ見ていった
「…なんでそんなに冷静なのよ!
女にこんなことされても
何も感じないの!?」
サクラ俺を睨みつける
「…あぁ。感じねぇ」
そうだ…
「何で…」
俺は…俺を揺さぶれるのは
「お前じゃだめだ…」
姫凪だけだ…
俺の腕を握ってるサクラの
手が震えてる
「サクラ…」
「…酷いよ…本気で好き…
だったのに…ブン太のバカ!」
サクラの落とす
大粒の涙が俺の頬を濡らす
「ごめん…ごめんな…」
俺はサクラの頭を
撫でながら呟く
俺に泣く資格なんかないから
腹に力を入れて耐える
これ位なんてことない
サクラの悲しみの
比じゃないんだ。我慢できる
泣き止んだサクラを家まで
送った。
別れ際サクラは
「これからも、友達でいてくれる?」
と俺に笑いかけた
「・・・あたりまえだろぃ…」
「よかった。ありがとう!」
サクラは振り向かないまま
家に入っていった
ありがとう?それは俺の言葉だ
クソ・・・。我慢してたぶん
勢いよく俺の涙は溢れ出す
マヂでサンキュ
俺、お前に恥じない位
カッコよく決めてくるから
涙を拭って歩き出す
あの時見損なった
夢の続きを見に・・・