一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
「おつかれっす」
「お疲れ!
今週も連勤ありがとな!
人不足だったから助かったよ、マジで!」
この人が【あの人】かって?
まさかだろ。
俺にオッサンを愛でる趣味はねぇ。
「別に良いッスよ
金欲しいンで。
独り暮らし始めたから
金かかるんスよねー…」
「あ~そういえば
大学入ってから始めたんだって?
地元なのに偉いな
俺は大学卒業まで実家組だったぞ
残りモンは好きにして良いから
飯は此処で食って帰れよ、な!」
「はーい、あざーっす」
もちろん独り暮らしも
金が欲しいのも本当で
好きに食える賄いも
気さくな店長も
バイトに本腰入れる理由なんだけどさ
俺の【あの人】は…
「あ、二口
お疲れ様~
今日も来てるよ、窓際のあの人」
常連のお客さん
「…そうスね…
サクラさん交代しますから
上がってくれて大丈夫ですよ」
「はーい。
引き継ぎはノートに書いてるから
読んでてね
おつかれー」
「はーい」
サクラさんの声に適当に応え
引き継ぎノートを見る振りして
窓際にチラチラ視線を送る