一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
あまり派手な色じゃない髪の毛が
冷房の風に微かに揺れて
射し込んだ夕焼けに
読んでる本の向きを少し変える
布施 姫凪さん
店の常連さんで
いつも同じ席でコーヒーを飲んで
本を読んでる
今日もいつもと同じ風景
そろそろ…
『すいません…』
「はーい」
ほら、来た!
いつも俺が来た数分後に
『アメリカン一つと…』
「ミックスサンド?」
『あ、うん…。
ワンパターンでしょ?
いつもゴメンね、よろしく』
コーヒーのお替わりと
店自慢のミックスサンドを注文するんだ
「いえいえ。
おかげで俺のスキル爆上がりスから」
『うん、凄く美味しくなったね』
「でしょ?
今日も一番美味いコーヒー淹れますから!」
"よろしく"と笑う顔に
グッと来て赤くなる頬を隠し
「まいどあり~」
なんでもないフリしてカウンターに戻り
俺がバカみたいに
バイト詰めてる理由のあの人に
真剣にコーヒーを淹れて
ミックスサンドを作り持って行く