一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
『また…待つの…』
不安そうに見つめる姫凪すら
愛しくて堪らない
我慢はお互い様だけど
我慢だけじゃ辛いのも
一緒ってのが嬉しくて
「待たせるけど、それだけじゃねぇよ
こっち来い
時間ギリギリまで仕込んでやるから」
隣り合った小さな身体を
膝の上に導いた
「本番で焦らねぇ様に
お勉強だ…姫凪
ほら、キスして来いよ」
顎を跳ね上げ
キスを強請ると
目を丸めて真っ赤になる姫凪
自分からキスをさせるのがお勉強?
まさか、違ぇよ
『白…』
「賢二郎、なんだけど。
呼んでみ?賢二郎って呼びながら
キスして来いよ…姫凪」
気になってた
呼ばれない名前
ナナに呼ばれた事で
余計に湧いた欲
『け、ん…じ…
無理ー!呼び捨てとか!
メッチャ年上だし…!』
「年とか関係ねぇよ
俺が呼んで欲しいんだって
呼べよ…姫凪」
名前で呼ばれて
甘えられたいってな
その欲は結構厄介なんだぞ
分かる?
厄介の意味は…
今から身体に教えてやるよ