一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
しかも姫凪はフリーズしたまんまで
俺には有利じゃなさそうな空気しかない
「魂抜けたみたいな顔してる
生きてっか?」
『…ん…うん…』
駄目だ。
イキナリ飛ばし過ぎたか?
話せる空気じゃねぇな…
放心する姫凪の頬を抓って
乱れた服を直し
「…時間、やべぇな
落ち着いたら送るから
魂戻しとけ
なんか飲み物淹れてくる」
やけに早く感じる針の進みに
溜息を吐き
タバコの箱を握って
キッチンへ向かおうとした足が
『…や、だ!
何も要らない…!飲まない』
腕に飛び付いて来た
姫凪に止められた
腕や足だけなら振り切れるけど
「あっぶね!
なにイキナリ覚醒してんだ?!
俺は喉乾いてんだよ!
ついでにタバコ吸って…」
『やだ!もうすぐ帰る時間なのに…
行かないで…!
さっきの続き…して?』
心を止められたら
「ビビってたくせに、よく言う…
無理すんな、バカ」
タバコなんかどうでもよくなっちまう
ただ、あの続きは…時間的にも
やばい…うん。