一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
そうだよ
初心で無垢で
真っさらなんだ
きっとバカみたいに素直に
見たまんまを信じたに違いない
「…ナナ、悪ぃけど
もう、ここには来んな
話くらいはって思ってたけど
それどころじゃなくなった
これからもきっと
お前を気に掛けてやれねぇから
もう…来んな」
ナナの身体を押し返し
「とりあえずアイツを追いかけねぇと
あ、それから…妹じゃねぇから。
アイツ、俺のオンナだから
多分この先もずっと
俺はアイツしか気に掛けてやれねぇ
他の女構う余裕ねぇんだよ」
床に落とされたバックを
拾い上げる
「…なに?それ。
いつからロリコンになったのよ
あんなガキ臭い子
どこが良いの?!
色気もないしまだ…学生かなんかでしょ!?」
俺を怒鳴る声
俺を睨む瞳が
「私の方が似合ってる…」
大粒の涙を落とした
誰が見ても同じ事思ってて
同じ事言うのかもな
年相応でお互い縛り合わなくても
良いから楽で
そんな恋愛が俺に合ってるって
言われても仕方ない経験しか
思い出せねぇもんな。