一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
「お前…それズルいから…」
「知ってる、わざとだもん
賢二郎…お願い話だけでも聞いてよ
賢二郎に追い出されたら
私もうどうしたら良いか分かんない」
ナナは元カノであると同時に
初カノだったりして
どうも泣かれると弱い
これは別れ際が響いてると思う
グチャグチャに泣いて
"もう良い"って叫んだ顔は
今も目に焼き付いているから。
だから泣かれると
つい優しくしちまうくせが
今も抜けずに残ってる
別れた理由は
俺が仕事ばっかしてるし
飲んでばっかしてるからとか
そんな在り来りな事だったと思う
嫌いで放置してたわけじゃなかったから
これでも結構傷付いた
それから別の奴と付き合っても
同じ理由で別れるって事を
何度も繰り返すうちに
彼女ってモンがひどく煩わしく感じた
惚れ合って付き合っても
どうせ別れが来るなら
その場限り一夜限りが楽に思えて
来るもの拒まず去るもの追わずで
ここまで来て
振られたとかセクハラされただとか
泣き付いて来るナナとも
なぁなぁな関係を続けて来た