一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
ニヤケるなって方が
無理じゃね?
速攻返したいのを我慢して
休憩も挟まず作業する
やっと終わりの見えた頃
[デザート何か食う?]
やっと返した素っ気ない一文に
[大丈夫!それも作って待ってる!]
振ってる尻尾が見える様な
高速返信
何だコイツ…可愛過ぎてヤバくね?
これデザートどころか
晩飯食う間なく
玄関で襲う気しかしねぇんだけど。
真顔で見つめる画面に
[買い忘れた物があったから
チョット出掛けまーす]
更に届くメッセージに
緩ませた口元を
先輩にまたツッコまれつつ
残りの仕事を片付けた
「おつかれさーん!
マジ助かったわ~
今度なんか奢るから
彼女も連れて来いよ
今日のお詫びに彼女にも御馳走を…」
「あ、俺だけで良いッス
お疲れでしたー」
先輩の誘いを軽くいなし
会社を出て車を飛ばす
多分人生最速で帰った自宅には
あの騒がしくも甘い影はなかった
「俺の方が先か…
まぁ、たまには待つのも良いよな
鍵は…要らねぇか。」