一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
「白布、なんか朝からニヤけてね?」
「いえ、別に。
無駄話してないでサッサと仕事して下さい
俺、今日はこれ済ませて帰るんで」
早朝から出てるのに
なかなか終わらない仕事に
苛つきながら
先輩を睨むと
「怖ぇな!これだから元ヤンは!
つーか、ニヤけて手が止まってたのは
白布じゃんかよー…
なに?また何とかって先輩と
飲む予定でもあんの?」
ビビリながらも
チクリと俺のニヤケ顔をまだ弄る先輩に
「…まぁ、そうスね。
外せない予定があるんで」
曖昧に応えて
パソコンにデータを入れていく
外せない予定
アイツとの予定が牛島さんとの
予定なみに外せなくなるなんて
少し前の俺が見たら
卒倒しそうだよな
…って。こりゃニヤケてるって
突っ込まれてもしゃあねぇか
パソコンの画面
文字と文字の隙間に映る自分の顔に
ハッとして
顔の筋肉を引き締め
黙々と作業を進めてると
[お掃除終わったよ!
ご飯も作った!今度は辛くないよー]
画面の向こうに笑顔が見えそうなメッセージが
緑に縁取られて映し出された