一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
白布side
初めてだらけで
上手く回らない思考
面倒くささを飛び越える程の
焦りを覚えた
話さなくちゃ始まらない
なのに逃げるオマエ
追いかけなきゃ始まれない
なのに動かない足
"勝手にしろ"なんて
思っても声に出ないのに
"待て"も出て来ない
"追わない"なんて"行け"なんて
思ってねぇよバカ
そんな寂しい背中見せて
どこ行くんだよ
つーか、なに呆然としてんだよ
走って追いかけて
話せば笑い話だろ
なんでそんな事も出来ねぇの?
初めてだ
矛盾だらけの心と身体に
こんなに腹が立ったのは
どうしてくれんだよ
カッコつかねぇよ
カッコつけさせろよ
王子なんて
ガラじゃねぇけど
オマエが姫なら
なりたいよ。