一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
『白布さんに文句なんて!!』
「ホントにーー?
そうは見えなかったケド?」
鏡の中の姫凪チャンの目を
ジッと見つめると
『…ホント文句とかはなくて
私のただのワガママで…
もっと居たいとか
もっと教えて欲しいとか
私が一方的に思って押し付けてたから
他の女の人に取られちゃうのかなって
思ったら…悲しくて…
自分のせいなのに
白布さんを責めちゃった…
"ゴメンナサイ"って素直に言えれば
良かったのに…
悪態付いてばっか!バカだよね…』
さっき止まったはずの
涙はもう既に睫毛の手前まで来てる
"間違えたァ"なんて
焦る余裕もないくらい
「姫凪チャンは悪くないヨ
好きになったら欲張りになるし
色々シタイって思うのは普通じゃね?
女連れ込んでた賢二郎になんか
往復ビンタしてやれば良かったのに!」
必死になってるとか
どうしたんだろネ、俺。
鏡の中でファイティンポーズとか決めて
戯ける俺に真ん丸い目から
涙がユックリ消えて行く