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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)


握ってたシャツをグイッと引っ張り
覚えたての上目遣いは

ドキドキしながら白布さんにした
あの時を思い出して
グッと目の奥が熱くなってしまう

「…姫凪ちゃん、そういう顔
どこで覚えるんだ…
なんでもしてあげたくなる…」

見つめる私の頭を撫でて

「行くか?静かな場所。
(大丈夫か?俺。大丈夫だ!俺。
ウサゾウだと思え、俺!)」

そっと背中に手が添えられた
その時。

「はいはーい。
その役俺が引き受けてあげるヨ」

軽く響いた声にビクリと肩が揺れた

慌てて振り返ると
派手な私服のよく似合う
明るい髪を靡かせた

「天童!?なんで?!」

そう、天童さんがニヤニヤしながら
私達を見下ろしていた

「なんでって!
ご飯に誘って来たの英太くんのくせにー!
そんな事も忘れちゃうくらいだったの?
ヤバミ~」

なんだとっ!
私メッチャ割り込みしてんじゃん!

でも、今更
"じゃあ大丈夫です"って
退けないんだけど…
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