一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
マスカラが取れていく感覚が
手の甲に広がって黒く汚れた
あちゃ…メイクしてたんだった。
どうしよ…最悪だし。
「姫凪ちゃん、どうした?
白布と喧嘩でもしたのか?」
『…!!』
…ホント最悪…なんで…
「白布にまた毒舌吐かれたり
冷たくされたりしたんだったら
俺が説教してやるから
泣くなよ、な?
あ、お腹!空いてないか?!
なんか食いに行く?
それともデザートでも食いに
…って!また泣く!?なんでだ!?」
涙誘う事ばっかり言ってくるのー?!
ご飯食べれなかった
デザート作れなかった
喧嘩にも…ならなかった
そんなアレコレが
ドンドン胸にのし掛かってきて
『瀬見さんのバカぁ!
泣かせないでよぉ…
喧嘩なんか…してないもん…!
大丈夫だから放っといて…!』
涙は絶えず溢れるのに
心は逆に頑なになってしまう
こんな可愛くない事言うから
白布さんに見放されたのに…。