一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
「けど…泣いてるし…
じゃ、じゃあさ?
暗くなって来てるから送ろう、な?
帰り道の間に話して…」
『泣いてないっ
子供じゃないんだから
送るとか要らないし!
話したい事なんか、ない…』
甘えてしまえば
きっと楽なのに
私の意地っ張り。
瀬見さんもきっと白布さんみたいに
私の事突き放して…
「…子供だから
送りたいって言ってるんじゃない
キミが…姫凪ちゃんが
心配だから…一人で帰したくない」
ちょっと、なんなの…?
『要らない…もん
兄ちゃんみたいでウザイよ、瀬見さんっ』
ほら、こんなに嫌な子なんだよ、私。
ねぇ、突き放してよ…
「…そんな顔してる姫凪ちゃんを
放っとけるわけないだろ?
何があったんだ?
話すだけでも楽になると思う
ほら、可愛い顔が台無しだ…」
瀬見さん、ズルい…よ。
白布さんみたいに怒ってよ
突き放してくれたら
大人なんか皆一緒って思えるのに。