一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
泣き顔の私を
通りすがりの人が
怪訝そうに見てはスルーして行く
私と白布さん家のちょうど真ん中の
駅に着いてもまだ
涙は止まってなくて
まだ暗くなりきってない空が
潰れた予定を笑ってる様で
更に泣けて来る
どこか寄るにも
この顔じゃぁね。
サクラとアキラは
きっと今頃二人きりで
楽しくしてるだろうから
呼び出すわけにもいかないし…
さっき消えって行った
二人の背中を思い出して
ぼっち感にまた涙が出る
座り込みそうになった
私の背中に
「大丈夫か?!」
男の人の声がぶつかった
白布さん…
「姫凪ちゃん?だよな?
こんな所で何してるんだ?」
な、わけないよね
だって今頃白布さんは
あの女の人と…
『うぅ…』
「え?泣いてる?!
俺?俺のせい!?」
『ちが…ごめん、瀬見…さん』
溢れて止まらない涙に
慌てる瀬見さんを見上げて
『…大丈夫、だから。
あの…平気…』
必死に目元を擦る