一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
『やばい…
もう帰って来ちゃってるかも…』
携帯の時計を見ながら
LINEをチェックすると
結構前に入ってた
[今から帰る]のメッセージ
寄り道した事を後悔しながら
更に歩を早めて歩く
デザートも作るとか
大見栄切ったのに
出来てないどころか
待たせるなんて
さすがに呆れられるんじゃない?!
"待たせてみたい"なんて思ってたけど
これなら待つ方が気楽だよぉ…
半泣きになりながら
買ったばかりの靴を鳴らして
白布さんの部屋のドアの前
あれ?鍵開いてる?!
ヤッパリ帰ってる!
玄関の靴には目もくれず
乱雑に自分の靴を脱ぎ捨てて
リビングへ向かう足…は。
「ねぇ?賢二郎~
良いじゃん?彼女とか言っても
別に本気じゃないんでしょ?」
甘ったるい声で止められた
え?なに?
なんで女の人の声がするの?
私の声じゃない声が
なんで白布さんの部屋でして
白布さんを【賢二郎】なんて
呼んでるの?