一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
恐る恐る振り返った
さっきスルーした玄関には
私の小さめの靴と
白布さんの大きな革靴
…だけじゃなかった。
綺麗に揃えられた
ヒールの高い大人っぽいデザインの
綺麗な靴が
白布さんの革靴に寄り添うように
並んでる
「こら、止めろ。
もうお前とは…」
「そう言っていつも最後に
ガッツクのは誰かなー?
賢二郎口では頑固だけど
コッチは素直なの知ってるもーん」
「おい…待て…ナナ…!」
「ヤ ダ。
賢二郎の欲しい…」
聞こえて来る言葉達は
耳には入って来るけど
頭が理解しようとしてくれない
ふら、ふらり。
駄目だと思う思考とは逆に
伝達回路を切り離されたかのように
足はリビングに向かう
「ナナ、いい加減に…」
「大丈夫…また付き合おうなんて
面倒な事言うつもりないってば。
彼女とか賢二郎にとって
面倒臭いの知ってるし。
だから、遊んで?
賢二郎…スキでしょ?
私も…私の身体も…」
「うっせ」
本当ウルサイ。
黙ってよ。