第49章 煙の向こう側に笑みを（白布賢二郎）

サクラがアキラの鼻に
ティッシュを押し付け
身体を密着させて席を立つ

「待て…俺は姫凪の純潔を…」

「アンタの鮮血を止める方が先。
姫凪も時間ないんだから
大人しく付いて来なさい！
ジタバタしてたら
ホテルに連れ込むわよ」

「そ、それは…止めてくれ…
俺もオトコノコだし
間違いが起きないとも…」

「…連れ込もうかな…」

「ば、ばか！
お前…そんな目で見んなー！」

上目遣いでアキラを見つめるサクラと
それを見て真っ赤になってるアキラ
うぉ！これがGoogleさん推奨のヤツか！
私のとクオリティが違う気がする
感心…してる、場合じゃない！

『待って！
帰る前にチャント教えて！
エッチなご奉仕ってどうするの？！』

サクラの短いスカートを掴み
グイグイ引っ張ると

「ちょ…！パンツ見えちゃう！
耳貸して！
…を…して…を…」

想像もしてなかった
言葉達が私の鼓膜を揺らして来る