一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結
"貫いても…"そう零しそうになる唇を
「それ以上は言わせんよ
諦めてはならんよ
布施は何にもしていないからな
当たってみなければ
砕ける事も出来ないぞ」
東堂の指がグニッと塞ぎ
『…砕けるのが怖い…じゃん』
「砕けたら俺が貰ってやるから
安心して砕けるが良い」
私のリップが薄くついた指を
自分の唇に押し当てた
『…??』
「…鈍感も罪だな。
砕けでも俺が居ると言っている
この東堂尽八が…」
それって…エエエ!?
『冗談?リップサービス?』
「…今はそういう事にしておいてやる
とにかく、だ。
お前が進んでくれなくては
俺も進めん。
俺が紳士で居られる内に
その隣を埋めて置くんだな!」
東堂の話に頭が混乱して
目をオドオドさせてると
「…お前には魅力がある
少なくとも俺が認めているんだからな
失敗したらチョコレートごと
食らってやるから
サッサと当たってこいバカモノ」
グッと引き寄せられた身体
頬に当たる唇