一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結
真波と呼ばれるその子は
ニコリと爽やかな笑顔で
私の足を止め
『えっと…三年の布施…』
「布施さん、コンニチハー!
あ、布施さんは
山好きですか?
オレ、山好きで…今から登るんですけど…」
いつもなら
東堂相手なら軽く流す様な話なのに
『そう…なんだ。
えっと…頑張って』
「布施さん良かったら
見ていきません?
応援してくれたら
オレがんばっちゃいますよー!」
そのよく通る声は
『あぁ…うん、良いけど
どうせ暇だし…』
私の身体まで
その場に縫い付けた
「やった!
東堂さーん!
オレも今日は応援団ゲットしましたよー!
負けませんからね!」
「東堂ファンクラブに
布施一人で勝てるわけないだろう」
最もな東堂のセリフに
「えー?質より量って言うじゃないですか
布施さんの応援って事に
意味があるんですよ~」
尽く私を撃ち抜くセリフで返す
天然なのか計算なのか
分からない真波くんに
単純な私の脳は
ドキドキを全身に送り付け続ける
「ナニナニィ?
不思議チャンが女子口説くなんて
レアじゃナァイ?
布施チャンやるね~
(ドキドキしてたりして?)」
『荒北!何言ってんのよ!
初対面の子だよ!
そんなわけないじゃナァイ!』
バカは私!
なに荒北移ってんのよ!