第48章 小悪魔な甘さ（真波山岳）　バレンタイン2019 完結

「ネー、委員長～
布施さんは東堂さんが
好きなのかな？
毎回、東堂さん東堂さんって…」

「そ、そんな事知らないわよ！
それよりもうすぐバレンタインじゃない？
私は別にチョコとか興味ないけど
山岳がどうしても欲しいなら
買ってあげても…」

「んー？あぁ…チョコには
あんまり興味ないな！
じゃあ、委員長
オレ、登ってくる！」

「ちょっとー！山岳ー！！」

委員長の高い声を
聞こえないふりして
バタバタと階段を駆け下りる
凄く早く走ったら
まだ布施さんが…

「あ、居た…！
布施さ…」

居た、居たけど…

『手作りとか初めてで
失敗しそう…

…東堂が食べてよ？』

「ハハハッ！
俺に渡したかったのか！？
それならそうと…」

『ハイハイ。
東堂にはカチューシャ型の
チョコを作るから』

「ただの曲線だろう！」

なんか、話し掛けられる
感じじゃ…ない？

やっぱり二人は
そういう関係なのかな？

布施さんのチョコレートは

「東堂さーん？
なんの相談ですかー？
チョコレート？良いですねー」

『真波くん？
えっと…チョコレートの話なんか別に…』

「いや、散々していただろう
お前が手作り…んがっ！」

『うるさい！チョコレート食べたいんでしょ！
黙ってなさい！』

「うふさふないな（うるさくないな）」

東堂さんが貰うのか。