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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結


「山岳ー!
待ちなさーい!」

「あ、委員長…」

「なにしてるの?!
先輩達のお邪魔したら…」

「ん?
別に邪魔だとは思っとらんよ?」

東堂さんはそうでも

『そ、そうだよ…
別に全然…平気…』

布施さんはそうじゃないでしょ絶対

「オレ、そこまで
野暮じゃないですよ?
退散しますんで
ごゆっくり~」

ニコニコ笑って
二人に会釈なんかして

『待って、真波くん…あのさ
真波くんってチョコレート…』

「オレですか?
別に興味ないですねー
欲しい相手も居ませんし」

強がって

バカみたいだ。

東堂さんも布施さんも
委員長さえも置き去りに
カナリ肌寒い山道をロードで走る

いつもなら
雑念なんか風と一緒に
羽根になってくれるのになー…

初めて会った時から
今まで感じた事のない
ソワソワした気持ちを抱いてた

それがなんだか分からなかったけど
側に居たいって
居て欲しいって願ってた

確信した感情は
確信した途端
苦く重くなっちゃった…

好きな人が居るアナタに
"好き"なんて
言っちゃイケナイよね?

困らせるだけだから。

「ライバルが東堂さんとか
笑えないよね…
オレ、勝てるとこないや…」

着いてしまった足
白い車体を指でなぞり
重いため息を吐きかけた

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