一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第47章 痛みにて咲く(角名倫太郎) 生誕記念 完結
「こら!布施!
待たんかい!
おい、あの人が…」
アキラの声に振り返る事も出来ず
ひたすら真っ直ぐ歩く
帰り道じゃない
どこに行くかも分かんない
それでも…止まれない
『…ダメ…もっと遠く行かな…』
振り返りたくなるから
「どこまで行く気だよ」
この声を探したくなる…か…ら?
『…』
幻聴?
「無視かよ」
幻聴ちゃうなら…
この声は
「そろそろ止まってくんね?
部活終わりで疲れてンだけど」
『本物…?』
私を追ってくれた?
「…さぁ?どうだろ。
バッタモンかもな」
『ええ!?そんなん…!』
「やっと止まった。
歩かせ過ぎ」
振り返った先には
いつもと変わらない顔で
私を見る角名先輩が
「どう?ホントにホンモノか
確認したほうが良いんじゃない?」
『確認?そんなのどうやっ…』
「こうやって?」
?!?!
え?抱きしめ?てる!?
「どう?ニセモノ?」
待って、行動がニセモノ!
「…怒って…ンだよな?
悪ぃ、心当たり多過ぎて
どれでアンタが怒ってんのか
分かんないんだよ…」
怒ってる?!なにそれ!?