一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第1章 ☆捨てられないキミ(御堂筋翔*夢)[きいろシリーズ①]完結
次の日布施さんは遅刻してきた
チョットダルそうな感じがするけど
顔はいつも通り笑ってた
昨日垣間見た顔やなくて
いつもの量産の方
こっちの笑顔、ボクは
やっぱり苦手やな…
昨日の方が…って
知らん知らん。
変な考えは芽生える前に捨てやなアカン
『御堂筋くんおはようー』
目が合った布施さんが
こっちに向かってくる
やっぱり顔色なんか悪いかも…
「布施」
言いかけた所で
「布施!おはよーさん❤︎
なぁ、こないだの話考えてくれた?」
また後ろのザクが割り込む
『あー…チョット都合悪いから
ごめんやけど…』
布施さんがすまなそうに
手を合わす
「そうなん?残念やわー!
なぁ、いつなら都合えーのん?
デートしよや!」
グイグイ押すザクに布施さんは
『えー…強引やなぁ(笑)』
と苦笑いで返す。
それでもまだ食い下がろうとするザク
「布施さんそろそろチャイムなるで?」
仕方なく割り込むように声をかけた
『あ!うん!ほな!これで!』
ホッとした顔で席に向かう布施さんと
「あー…逃げられてしもたー…
御堂筋くーん
空気読んでやー(笑)」
残念そうに布施さんの
背中を見つめるザク
「…すまんねー」
感情のない声で一応謝るボク
ハッキリせんからこんな
ザクに言い寄られんねやろ…
アホが…
冷めた考えと別に苛立つ
自分がいるのに驚く
オカシイな…捨てたはずやで
こんな感情
まぁ、えぇ。
また捨てればえーだけの話や