第39章 ♡”いつか”までナイショの話（瀬見英太）生誕記念　完結

『チョット…なにしてんの？
…サッサと出てきたら…？』

いや！心の準備が！って！
女子か！

あっちは俺が怪我したから
気を使ってるだけだ！
浮かれんな！

パンパンッ！と
傷のある頬を叩いた事に
ガッツリ後悔して
部屋に戻ると
ガウンのまんまの
マリカちゃん（源氏名）が
ソファーに座って
小さなカバンを探ってる

『絆創膏小さいのしかないけど
大丈夫…？
消毒液ないけど
何もしないよりマシでしょ？』

俺を見上げる目に
跳ねる心臓

「あぁ…お構いなく…
てゆっかこんなの手当てするまでも…」

『良いから
そこは素直に”ありがとう”って
言う所よ』

マリカちゃんの声に
ユックリ近付いて
目の前に座る