第36章 たかが階段ひとつ分（夜久衛輔）生誕記念　完結

『はぁあ…！もう！
夜久の馬鹿ーー！
昔に戻りたーーい！！』

昔は私のがチビだった…
"小さくて弱い私"を
夜久がいつも守ってくれてた

でも、私の背が伸びて
夜久と並んだ時から
チョットずつ
隙間が出来て…

今では…
並んで歩いてくれなくなっちゃった。

『背縮めー！
せめて階段一段分！』

「相変わらずウルセエな」

誰だ！ここには人は来ないハズだった！

そろそろと振り返ると

「うぃーす。相変わらず騒がしいのな」

梟谷の木葉

『なんだ。木葉かー…
なによ。また盗み聞き？
ほんっと趣味悪っ！』

「いやいや…お前が目立つんだって…」

『なに！？デカイから！？
悪いけど木葉にデカイとか
言われたくない！』