第36章 たかが階段ひとつ分（夜久衛輔）生誕記念　完結

「なんでだよ！
俺に作ってきたんだろー！」

でも、だって。
悔しかったんだもん

覚えて貰えてなかった約束が。

"仕方なく"食べられたら

『…お腹イッパイで
食べても美味しくないでしょ！
また明日作るから
腹ぺこで食べて！
って事で今日は黒尾がどうぞ！』

可哀想じゃないの
私の愛情。

可愛げの欠片もなく
大股で歩いて二人から遠ざかる

ポツンと佇む
校舎裏

ホントなんの為に来たんだか。