第36章 たかが階段ひとつ分（夜久衛輔）生誕記念　完結

研磨は
無気力くんだから
俺が布施の弁当に
執着しても

「あ、そ。
なら良い。クロ、唐揚げちょーだい」

こうなるけど

黒尾は…

「パイセーン
食べないんですかァ？
愛を食べてやんねぇと〜」

な？ニヤニヤして
からかう気しかねぇ顔しやがるんだよ
コイツは！

「うっせ！バカ尾！
母ちゃんの弁当残したら殺す！」

太ももに膝蹴りを食らわせて
布施の弁当を開く

「夜っ久んこそ
姫凪ちゃんの弁当
残したら殺されるぞ〜
てゆっかオカズ地味じゃね？」

「野菜が良いんだよ俺は」　

開いた布施の弁当にも
野菜はチャント入ってて
普通に美味しい。

バランスよくって
考えられた献立。

「うま…。」

俺好みの味付け。

本当に…

「嫁にしたい」

まぁな、ってー！