一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第3章 二人の気持ち(丸井ブン太*夢)完結
「それ、凄くよくわかるよ?」
ビックリして顔をあげた
幸村はテニス部の部長でモテるし
そんな悩みなんて絶対ないと思ってた
「そんなに意外?
俺にだって嫉妬心位あるよ?
現に今だって…姫凪を
独り占めしてるブン太に凄く
嫉妬してる。姫凪から
ブン太の話を聞く度
俺の頭はブン太の悪口で
いっぱいだよ?」
幸村は私の後ろにまわり
抱きしめてきた
イキナリの事で抵抗処か
声すら出てこない
ただ体がカチンと固まったまま
「フフッ姫凪は
本当に可愛いね…
ブン太の所になんか
帰したくないな…」
幸村の息が髪を揺らす
ブン太とは違う香りに
私の頭はようやく動いた
『チョット!幸村!離してー!』
バタバタともがく
「ん~そうだなぁ。
精市って呼んでくれたら
離してもいいよ」
幸村の腕に力が入る
『うぅ…精…市?離して?』
耳まで赤くなるのを感じた
「困ったなぁ…
離したくなくなっちゃったよ」
幸村の顔が首筋に
押し付けられる
くすぐったくて恥ずかしい
思い切り もがく
『ヤだっ!約束したじゃん!
ウソツキ!』
「わかったよ…ごめん…」
幸村は私を放すと
頭をクシャクシャっと撫でて笑った
『もぅ…からかわないでよ』
赤い顔を背けふくれる私を見て
幸村は少し悲しい顔をした
「からかってるように見える?」
ビックリし過ぎて何も応えられない
困った顔をして幸村を見上げると
「困らせてごめん。
帰ろうか?暗いし送るよ」
幸村がいつもの
笑顔で手を伸ばす
この手を選べば…
なんて気持ちにさせられる
『大丈夫…!1人で帰れるよ?
幸村とは家反対だし。
じゃ。また明日ね!』
流されそうな気持ちを
振り切り1人で学校を出た。
帰り道
遠くの方にキレイな赤色の髪の毛
『ブン太??今帰り?』
思わず駆け寄り腕を掴む