一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第1章 ☆捨てられないキミ(御堂筋翔*夢)[きいろシリーズ①]完結
放課後、部活に出てひたすら走る
他の奴らみたいに和気藹々なんかせん
そんなんで早く走れん
ボクは部室から一足先に出て
ロードに跨って走りに行った
外周から帰ってくると
部室の前に小さい人影
キョロキョロ辺りを見回す仕草
布施さん?
…ハァ…なんやのん。
ストーカーかぃな?ウザキモ!
もう話しかけるのも面倒で
無言で横を通り過ぎようとしたら
『あ!御堂筋くん!
お疲れ様ぁ!これ!どうぞ!!』
布施さんの手にはスポドリとタオル
「…いらん。
こんなんされても困る。ウザキモ!」
『そんなん言わんと!ハイ!』
ボクの言葉に全然ひかずに笑ったまま
スポドリを差し出す
「…キミィ…アホなん?
ボクは要らん言うてんねん」
威嚇するような口調と目で#
布施さんを見下す
『でも…ドリンクに罪はないし…
汗凄いし…な?』
それでも食い下がる
「もうえぇ。これで満足か?!」
スポドリとタオルを
ひったくって歩き出す
『うん!頑張ってね!御堂筋くん!』
ニコニコといつもの笑顔で
手を振ってるのがチラリと見えた
「気ぃ済んだら帰り」
使い終わったタオルと
空のボトルを放り投げて返して
また走り出した
ホンマ変な子。
ウザいとかキモいとか言われて
なんでヘラヘラしてんねん
感情どっかおかしーんちゃうのん?
てゆっか何でボクやのん?
つきまとう意味がわからん関わりたない
ボクはどうも布施さんの
この笑顔が苦手みたいや