一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第1章 ☆捨てられないキミ(御堂筋翔*夢)[きいろシリーズ①]完結
ポーカーフェースっちゅーの?
無表情やったりブスッとしとったり
そんなんがそうやって思ってた
でも最近絡んでくるこの子
布施姫凪は無表情どころか。
『御堂筋くん、おはよう!
今日もえー天気やね』
いつでも笑顔で話しかけてくる
もちろんそれはボクだけにってわけやなくて
誰にでもそう。男も女も関係ない
同じような顔して笑ってる。
笑てないとこ見た事ないしそれ以外の
顔も見た事ないから
これもポーカーフェースっちゅーやつかな?
まぁ、そんな量産モンには興味ない
だからいつも
「…そやね」
必要最低限しか返さん。それやのに
『御堂筋くん自転車乗ってるんやろ!
なぁ今度見に行ってえー?』
この子は何かと絡んでくる
「…こんでえー。邪魔」
冷たく返しても
『御堂筋くんツレないなぁ。
ほな邪魔ならんよーにコソっと見よかな…ほな!』
御構い無しに笑って去っていく
なんやのん?この子アホなん?
ヘラヘラして…キモ。
「勿体無いなー!布施から
話しかけられてるのに…」
後ろの席のザクらがボソッと呟いた
「…ハァ?」
「布施って今年の1年の中でピカイチで
カナリ人気あるんやでー!」
そういえばよく男に声かけられてるな
でも、そんなんボクには関係ない。
ボクが求めるんはロードでの勝利
そのために要らんもんは全て捨てる
女?そんなもん友情と同じ位要らん
愛情なんかなんの足しにもならん邪魔なだけ
ボクには必要ない
「…さよか」
ボクは面倒臭そうにそう言うと視線を前へ戻した
後ろではザク共が布施さんの事をまだ話してた