一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第13章 ♢5つ星よりもレア(黒尾鉄朗)完結
らしくなさ過ぎ
でも………
アレもっかい見れたら
死んでもいい位の気分
大袈裟かも知れねぇ
明日になったら
今日寝て起きたらまた
いつもの俺で
コイツに4割の冗談を
吐きまくるかも知れねぇけど
けど、今だけ。
今だけは本音隠したいとか
そんな気持ち微塵もなくて
コイツにだけは本音で
話したいって思ったんだ
「研磨ァ…コレ俺のだから」
髪の毛に触れる研磨の手を弾いて
姫凪を後ろから抱きしめた
ギョッとした顔してる研磨と
俺の腕の中で固まってる姫凪
「部屋汚さないでね、クロ」
研磨が携帯と充電器を持って
部屋を出て行った
姫凪は相変わらず固まったままで
動こうとしない
「姫凪ー?また寝たのか?」
姫凪の肩に顎を置いて耳打つと
真っ赤になった耳と頬が見える
え?手応えアリ?!
浮かれた気持ちも束の間
『本当にありえない…です…
からかわないでって言ってるでしょ』
姫凪が俺を睨んでる
当然の展開
わかってたんだよ
そう言われるって。
でも………
「からかってねーよ?」
『信じると思いますか?』
「信じろよ?」
信じて欲しいんだ
俺は………お前が………。
『…他の女の人を抱いて来た手で…
私を軽々しく触る人をですか?』
あ………。
自分の身体に残る匂いが
急に鮮明になる
背筋が冷えていくのがわかった
姫凪の言う通りだ
さっきだ。
ついさっきまで姫凪が
今いる場所にはアイツが居て
俺に甘い匂い残して………
自分がしてきた事に
初めて嫌悪感を抱いた
『離してください。
…その甘い匂い…不快です』
でも…離したくねぇ
今すぐ何もかも奪い去って
無理矢理にでも俺のモンにしてぇ
…でもお前はそんな軽くて
チャラい考えの俺
嫌いなんだよなー……
「…なぁ…姫凪ー…?」
『なんですか?』
「離したくねぇ。つったら
お前怒るー?」
『怒ります』
「もっと俺の事嫌いになるかもー?」
『…そうですね…なるかも…』
「ん、わかった…
じゃあ…さ…
今すぐ嫌いになってくれ…」
俺は姫凪を向き直らせ
再び抱きしめた