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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第13章 ♢5つ星よりもレア(黒尾鉄朗)完結


「研磨ぁ!お前のせいでなァァ!」

『…クロ尾さん…うるさい……』

あ、今度はコイツ忘れてた!
あ゛ー!まぢ今日の俺ナイ!!

無理くり平静を装うので精一杯だ

「お前こそ、なに寝てんだー?悪い奴に
襲われても知らねぇぞー」

必死の【いつも通り】も空々しい

『…クロ尾さんに…って事ですか?』

【変態】とでも言い出しそうな顔
コイツ一生寝てろよ
クソ可愛かったのに…

『研磨…ごめん…ガッツリ寝てた…』

「いつもじゃん。気にしてないし
それより髪の毛、絡まってる(笑)」

寝ぼけた顔して座ってる姫凪の
毛先の乱れを研磨が触る
特に嫌がる素振りもないのは
相手が研磨だからだろう

そんな二人を横目で見ながら
苛立ちと戸惑いを隠せない俺

来るものは拒まない
でも本気になんかならない

去るものも追わない
高望みも無謀な駆け引きもしない

そう決めてた
なのに、なんでだよ
ほんの一瞬だった
他の女の万分の一もデレてねぇ
しかも本人は寝惚けてて
覚えてさえもいねぇのに

俺だけなんで夢中になってんの?
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