第13章 ♢5つ星よりもレア（黒尾鉄朗）完結

なんてハラハラしてると

『…ク…ロ〜？……オカエリ…
待っててよか…たぁ……』

姫凪はそれだけ言うと
また目を閉じて寝息を立て始める　

………。

…………？？

………………！？！！！！

何だ今の！？一瞬完璧に時間止まった
ヤバい！コイツなんなんだよ！
会心の一撃か！？

クソッ！バッカじゃねーの！
寝てるクセに
悔しい位に可愛い事しやがって！

起きたらお前はなんも覚えてないのに
俺だけ絶対ズットそわそわし続ける
かっこ悪過ぎるだろ
てか、このナマ殺し感ヤベ。

「なァ？起きろー…起きなきゃ
喰っちまうぞー…」

姫凪の身体を抱き寄せようと
握られた手を引く
倒れこんで来た姫凪は

俺の胸板に
オデコを擦りつけて
また静かになる
ダメなヤツだこれ！
今すぐ喰っちまいてーわ。