一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第13章 ♢5つ星よりもレア(黒尾鉄朗)完結
「オイこら。人のモンに手ぇだしたら
罰当たるってバーチャンに
教わらなかったかァ??」
顔をあげるとやたらデッカくて
髪がトサカみたいで
なんともヤル気の無さそうな声の男
『なんて有り難みの無い神様でしょう…』
「てめぇ…恩人に対してイキナリ
全力ディスりとかナメてんのかァ?」
『あ、思った事が声に出てました』
「ガチの心の声か!助けて損したわ!」
およそ神様とは言いがたい
物言いで私に怒鳴るのは
神様でも仏様でもなく
真っ赤なジャージを纏った
クロだった
「いって〜邪魔してんなよな〜
女王様渡してよ?」
「オイ!止めとけ!そいつ
バレー部の黒尾だぞ!」
「はぁ?だから?ヘタレまぢウゼ」
「あんなデッカイのに勝てるか!
あいつ以外にもデカイやつ
ばっか居んのに!」
「そうそう―サッサと退散しねぇと
今度は全力で後頭部狙うぞー?」
さっきの悪者に笑顔でいう姿は
神様と言うより閻魔かオニのようで
小物の悪者が
【覚えてろ】などと
使い古された捨て台詞を吐いて
震え上がって逃げていったのは
言うまでもありません