第13章 ♢5つ星よりもレア（黒尾鉄朗）完結

「女王様あっさり捕まえられて
くれちゃって、本当は待ってた？
こうなる事望んでたとか？」

下品に笑う男たちに
いつも通りビシッと言ってやりたいのに
上手く言葉が出ない

『ちょ…離しな…さい…』

「どーしたの？いつもの威勢は？
あれ？泣きそう！？やばっ！
女王様の泣き顔とか唆るんですけど！
写メって今日のオカズでしょ？」

「ハァ？今から直で喰えばいーじゃん？
ヘタレかオマエ」

「鬼畜だな…相変わらず……」

「腹減ったし。とりま喰っていー？」

やり取りの意味がわからない
私は食物ではないし
例え食物であってもこんな奴等に
食べられるなんて真っ平ごめん…

でも怖い。怖くて動けない
イヤだ。迫って………！！

「震えてる！可愛すぎ！やっぱ
俺も喰…ぐぇっ！」

「は？オマエ何いきなり倒れ…ってぇ！」

来ない？
なんか蹲って背中を擦っている
そしてバレーボールが2つ?
ナニ?コレ天の救い！？神の力！？