一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第12章 ♧【いつか】じゃない約束(孤爪研磨)完結
「クロちょっと待ってて。すぐ終わるから」
『だから…もう大丈夫だし…』
「中途半端気持ち悪いし…早くやろう」
閉じようとしてた日誌を開いてペンを渡す
戸惑っている布施に
「何かわかんねぇけど、やりかけあるなら
気にせずどーぞ?」
クロが笑いかけた
『…あ、うん。どーも…』
クロに言われてペンを取る
スラスラと書かれる字は綺麗で
いかにも頭の良さそうな人の字だった
「字…綺麗だね」
『…女の子らしい文字とか
苦手なの。読みにくくて』
「ふーん…」
『よし、終わり。アリガト孤爪くん』
日誌の最後の欄を記入した布施が
顔を上げて言った
「別にいーよ。」
『あ、えっと待ってもらってアリガト』
クロに顔を向けて頭を下げる
「おー、平気平気!じゃあ行こうぜ研磨!」
クロは適当に笑いかけ
先立って教室をでていった
「待ってよ、クロ!じゃ、また明日」
追いかけるように席を立って
クロの後に続いた
「研磨あの子友達?」
「別に…ゲーム貸し借りするくらい」
「名前は?」
「え?布施…だけど?」
「下の名前は?」
「確か…姫凪?」
クロの質問の意味がわからない
「何でそんな事聞くの?」
「どっかで会ったことあるような
気がして気になるから」
「え?いつ?」
クロが会ってるって事はおれも
会ってるのかな?
記憶を辿ってみるけど思い当たらない
「小せえ時の気がすんだけどー…
ま、勘違いかもな」
アッサリ考えるのを諦めて
部室に急ぐクロに続いた