一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第11章 GAME(仁王雅治)完結
振り向いた視線の先には赤い髪の男の人。
確かテニス部の丸井先輩?
「スッゲ~いい匂い♪ケーキだろぃ🎶」
目をキラキラさせてオーブンを
覗き込む姿に思わず吹き出す
「何だよ…何か変なこと言った?」
ムッとした目で私を見た。
『すいません丸井先輩。
アマリにも嬉しそうなんで…
良かったら食べますか?』
「当然だろぃ🎶腹減ってしにそー」
笑顔が戻る。プリンもありますよ?
と言うと更に目が輝く。
私も自然と笑顔になった。
「んまいっ!今まで食べた中で
一番かも!才能あるってマヂで❤︎
お前…えーっと…」
『ありがとうございます🎶
2年の布施 姫凪です』
「姫凪ね~シクヨロっ☆」
本当に明るい人ね~。
仁王先輩とは大違い…って
何考えてるんだろう。
「あ!姫凪っケーキ出来た!
早く食いたい!」
『はいはい(笑)クリームのお好みは?』
「ん~チョコ?」
屈託のない笑顔を見せ夢中で
ケーキを頬張る。ペロリと食べ終え
「ごち❤︎また食べに来てもえぇ?」
とまた笑う
『もちろん、どうぞ』
満足気に去っていく丸井先輩を
笑顔で見送る
仁王先輩もこれくらいストレートに
喜んでくれたら…
ふと思った自分に驚く。
バカな事を考えた…仁王先輩は
ゲームをしたいだけ。
先輩の言葉に心はない…
また胸が少し痛んだ…
今度は気のせいじゃない…
…ほんの少しだけだけど…確かに痛かった。