一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第11章 GAME(仁王雅治)完結
仁王先輩は甘く囁く。
糸を張り巡らせ、その瞳に
私を捕らえようとするか。
「…こっち向きんしゃい…」
私の肩を掴む。でもその程度じゃ
動揺してあげませんよ?手を払う。
また引き寄せ、嘘つきな笑顔で甘く囁く。
イツモこんなやり方で?仕方ない…
気が進まないけど…
ゲームは先手必勝だし?
私は仁王先輩の唇に自分の唇を重ねる。
甘くて苦い味。
唇を離すと同時に先輩の手も離れる。
『離せたじゃないですか?』
呆気に取られてる仁王先輩を
後ろに見て笑いが込み上げる。
わたしって性格悪い?
次の日切原に用があると教室に来た先輩。
-嘘つき。仕返しでしょ?-
わざと冷たい口振りも作戦?
みえみえですよ?
とでも言うように見上げると
「お前さんに用はなかて!じゃあの」
苛つきを含んだキツイ口調で
吐き捨て教室を出ていく。
もう帰るんですか…?
チクリと胸が痛んだ気がした?
…まさか…ね気のせいに決まってる。
だって、これはゲームだもの…
今日はテニス部は休み。
したがって部員の参加は0
まぁ、1人の方が気楽で良いんだけど
私はケーキを焼きながら
仁王先輩の次の手を予想する。
押す?引く?私はどう反応してみせよう?
オーブンで膨らむケーキに気持ちが重なる。
ガラガラ…
ドアが開いた?仁王先輩?