一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第11章 GAME(仁王雅治)完結
「なぁ、さっきおまえさんと
一緒に居た子は帰ったん?」
「姫凪ですか?
姫凪は調理室に…
部活してくるって…」
「ふーん。おまえさんは料理せんの?」
「私なんか!
布施に比べたら全然!」
「そうなん?おまえさんの
料理食べてみたいの~。
処で今日は1人で帰るん?」
「ハッはい…姫凪は
多分遅くまで残るし…」
「そうか…暗いけぇ気をつけんしゃいね」
(ほぅ…調理室に遅くまでね…)
然り気無く聞き出し策を練る。
さぁてどんなペテンが
お気に召すじゃろね…
部活を終え調理室を覗く。
1人でケーキを飾る布施が居た。
ん、情報通り。音をたてず中へ入り、
鼻歌混じりの布施に声をかけた。
「美味そうじゃね。
俺にも味見させてくれやん?」
布施振り向く。
ビックリして目を丸くして俺を見上げる。
予想通りの反応。微笑をもらす
『…。部活終わったんですか?
こんなので良ければどうぞ
珈琲でいいですか?』
中々素直な反応。
これまた予測通り。エェ感じじゃね…。
皿に乗せられたケーキと珈琲に手をつける
カナリ上出来…これは想像以上
さぁ…ここからぜよ?
「うん、美味か。
お前さん器用なんやね…」
布施の目を覗き込み
微笑むと布施が
軽く笑った気がした
『ありがとうございます。
喜んで貰えて嬉しいです』
と、言って俺から視線を反らす
決して目を見据えようとしない
中々手強い。
「そない早くそっぽを
向かんでもえぇじゃろ?
こっち向きんしゃい…」
布施の肩に手をかけ顔を覗く
『ふふ…どうしたんですか?
ケーキ当たっちゃいました?』
俺の手を払いのけ、
艶っぽく笑った布施に
不覚にもドキッとしてしまった。
そしてこの状況に少しも
動揺しない布施に少しイラついた。
「別に?その可愛い目に
もっと見つめられたいだけじゃよ?」
再度布施の肩を掴み
少し引き寄せてみた。
これで少しは反応が変わるじゃろ?