一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第10章 ○溢れる想い〜前編〜(海堂薫✣WEBリク作品)完結
『薫ちゃん!』
木陰で息を整える
薫ちゃんに声を掛ける
「だから薫ちゃんはやめろ」
『二人だけだもん…
良いじゃん♪だめ?』
「好きにしろ」
『やった❤︎ねぇ
明日も練習見に来て良い?』
「…」
ありゃ?返事がない…?
いつもなら
”勝手にしろ”とか”あぁ”とか
言うのに…まさか迷惑なのかな…
『薫ちゃん?』
「あ…すまん。練習するから」
薫ちゃんは”良い”とも”だめ”とも
言わず行ってしまった
やっぱり毎日は迷惑だったのかな…
そうだよね…全然役にたたないし
しばらく我慢するしかないかな…
『はぁぁあ…』
「なに落ち込んでんの?」
『あ~リョーマ…ちょっとね~』
「また海堂先輩?」
『なんか薫ちゃん私に
練習見に来られるの迷惑みたい…』
膝を抱えて俯く
「ふーん…じゃぁ明日から来ないんだ」
『だって…薫ちゃんに
嫌われたくないし~…だから
薫ちゃんに逢いに来るのは
暫く我慢しなきゃ…』
また1つため息を吐く
「だったら、俺に逢いに来てよ」
『はい??』
イキナリのリョーマの
言葉に思わず顔を上げる
「だから海堂先輩じゃなくて
明日からは俺に逢いに来てよ」
『でも薫ちゃんを見たら
話しかけにいきたくなるじゃん』
「俺の側に居れば?俺だけ
見てればいいでしょ?」
『う~ん…』
「イヤなら良いけどね学年違うんだし
ここに来なくなったら
今以上にすれ違うと思うけどね」
『それはイヤ!
わかった明日も来る!』
「単純…てゆっか…鈍感すぎ」
『え?なに?』
「なんでもない。んじゃ
明日からは俺とズット一緒ね」
リョーマは私の頭をなでて
練習に戻っていった
なんか妙な事になったな…
でも明日もここに来る
口実は出来たし
まぁいっか…いいよね??