一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第10章 ○溢れる想い〜前編〜(海堂薫✣WEBリク作品)完結
姫凪side
「布施ってホント
海堂先輩と仲いいよね」
薫ちゃんを見送る私にリョーマが言った
『薫ちゃんとは幼馴染だからね~
小さいときから
ずーっと一緒なんだよだから
兄妹みたいな感じ』
そうなのだ
小さいときから薫ちゃんは
私の事を妹みたいに
可愛がってくれた
それは今も変わらない
薫ちゃんにとって
私は妹みたいなもの
薫ちゃんは気づいてない
薫ちゃんの側に居たくて
毎日のようにテニス部に
顔を出してる事とか
薫ちゃんの気を引きたくて
先輩たちと仲良くしてる事とか
ハグしちゃうのは癖なんだけど
薫ちゃんに抱きついた時だけ
ドキドキが止まらない
なんて事気づいてない
気づかれちゃいけない
だって今更言えないじゃない?
”女の子としてみてほしい”なんて…
「布施?」
リョーマがボーっと薫ちゃんの
背中を見つめる私の目の前で
手をひらひらさしてる
『え??なんかいった?!』
「海堂先輩の事見つめすぎ…」
呆れたように言った
『そっ!そんな事!!』
「ないの?」
リョーマが見透かしたような
目で私を見てる
相変わらず鋭いなぁ…
リョーマって初めは
愛想も口も悪くて
生意気な奴って思ってたんだけど
結構鋭くて何も言わなくても
なんでもわかってくれるから
なんか楽で居心地が良くて
気づいたらスッカリ仲良くなっていた
今では一番の相談役だ