一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第9章 ひまわり(宍戸亮✣夢✣WEBリクエスト作品)完結
いつもの帰り道
馬鹿話で盛り上がり
いつも通り笑ってた布施が
急に静かになる
「なんだ?どうしたんだよ?」
俺の声に答えず布施は俯く
「どっか痛いのか?」
中々返事をしない
「どうしたんだよ?気分悪ぃなら
チョット休んでいくか?」
『えっと…そうじゃなくて…』
いつもとはまるで雰囲気の違う
布施に戸惑う
なんだ?
悩み事か?
それとも…なんか冗談でも
言って無理にでも笑わすべきか?
いや…この雰囲気で笑わす
自信ねぇよ!
空気的に悩み事だろ
「悩み事か?俺で良いなら聞くぞ
話してみろよ??」
布施に言ってみる
すると布施はやっと
顔を上げて俺をじっと見つめ
やっと口を開いた
『あ…あのさ…宍戸って…
その、女の子から名前で
呼ばれるのって嫌いな方…?』
はぃ!?イキナリ何言い出すんだ?
しかも、そんな顔真っ赤にして…
メチャ可愛いって…マヂやべぇ…
そんな不意討ち聞いてねぇよ!!
「あ…照れくせぇから
どっちかつーと嫌いだな…
デモ……」
『‼︎?そうだよね〜!なら良いの
変なこと聞いてごめん!
じゃあね、バイバイ!』
「おぃ!待て!続きが…」
布施は俺の言葉を
遮ったまま走っていった
真っ赤な顔に涙を貯めて
「デモ…オマエだけには…
名前で呼ばれたいって…
言おうとしたのによ…
最後まで聞けっての…あほ」
見えなくなった布施の
背中に呟く
一気に後悔が広がる
女に何言わしてんだよ俺は…
布施の悲しそうな顔が
頭から離れない
布施のあんな顔みたくねーよ
あほ…は俺か?
いつまでグズグズしてんだよ…
今のままでも充分楽しい?
要はビビってるだけじゃねーかよ
らしくねーよな…
俺はいつだって前向きで
来たじゃねーか
このままじゃ
まぢで激ダサだぜ
俺は決心した