一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結
ユキちゃんは意外とアッサリ見つかった
うさ吉の小屋の前にしゃがんで
ボーッと餌をあげていた
色素の薄い髪の色が
太陽に照らされてキラキラしてる
ユキちゃんてこんな
カッコ良かったっけ!?
子供の頃に好きになって
振られて以来ユキちゃんの事
そういう目で見ないようにしてたから
全然気づかなかった
気づかないようにしてた
気づいたらまた好きになって
今度振られたらモウ戻れなくなるって
私はわかってるから。
でも…
『ユキちゃん!』
気づいちゃったから。止まらなかった
「…っ!」
慌てて顔をあげたユキちゃんに
駆け寄って
隣にしゃがむ
『うさ吉の餌、私もあげていい?』
「イヤつっても居るくせに(笑)」
目線をうさ吉から外さないまま
ユキちゃんは苦笑いをする
良かった、いつものユキちゃんだ!
少しホッとする。
『そーだけどー…ほら見てユキちゃん!
うさ吉寄ってきたよ!』
「エサにだろ?」
『私にかもしれないじゃん!』
「100エサだ、あ、オマエが
エサに見えてるとか?
チビで丸いからカリカリしてる
フードに見えてんだよ(笑)」
『ひっど!
バァカ!ユキちゃんバァカ!』
ユキちゃんのほっぺを抓る
笑ってたユキちゃんと目が合った
ドキドキしたのも、つかの間
ユキちゃんの顔から
笑顔が消えていくのがわかった