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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結


オレが躊躇った隙に
布施は荒北さんの
近くに駆け寄る

『ユキちゃん?お弁当食べよー?』

こっちを振り返り笑う布施と
何も言わずにオレをじっと
見てる荒北さん
くそ…オレは邪魔ってかよ…
だよな?ならよ…

「…良かったな布施〜!
♡荒北先輩♡と
昼飯だぜー?2人で食え…んで…
さっさと喰われちまえ」

くれてやる。持ってけ。

オレは箱学の運び屋 黒田雪成だ。
未練なんか残すな、断ち切るために
届けたと思え。そらなら…

『ユキちゃん?また怒って…』

「ねぇよ!犬は犬らしく
ご主人様に尻尾振ってろ!
このハチ公が!」

苦しくなんかない…

「…へぇ〜。ご主人様ねェ…
それオレでいーわけね?黒田ァ?」

いいも何も布施が
アンタ選んでんだろーが!
もう勝負ついてんだろ

「勝手にして下さいよ。」

「あっそ。んじゃ布施チャン🎶
今日首輪付けに行こーナァ?」

荒北さんの声に思わず拳を握る
爪が手のひらに
食い込む痛さでなんとか
理性を繋ぎ止める

ダメだ。これ以上は此処に居たくない

『首輪??荒北先輩のワンちゃんに?
でも実家遠いんじゃ…』

布施はすっとんきょうな事を返す

「犬はオマエだっつってんだろ?(笑)
尻尾でも腰でも振って
ご主人様の機嫌とってろ!
そんかわり…
盛ってきた身体でオレに近づくなよな」

そんな布施に言い放ちその場を去る
届けた。断ち切った。ハズなのに。

アイツどんな顔してただろ…
オレはどんな顔してんだろ…

俯いた顔から落ちた液体が
涙だと気づくと同時に
全てが繋がる
イラついてた理由
モヤモヤしてた理由
さっき布施の腕を
掴もうとした理由
簡単な事だった 

オレは布施が好きだったんだ…
オレじゃない男に尻尾なんか振んな
オレより仲のいい男なんか作んな
オレの側から居なくなんな!

クソ…自分の気持ちにも
気づけねぇクセに
カッコつけてアシスト
してんじゃねぇよ…
んなクソだせぇ自分とは
とうの昔にオサラバ
したはずだったのにな…

布施…もっかい戻って来いよ
オマエは元々オレのハチ公じゃんよ…
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